事業の目的
  Business Purpose

 かみいち総合病院における骨粗鬆症患者(町民:40~70歳)の人数は、R6.10.31時点で169人であり、町人口と「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン(2025年版)」に記載のある骨粗鬆症の有病率を考慮すると、400人超は見込まれるため、かなり少ない人数と考えられます。
 これは、骨粗鬆症という病気を自覚することが難しく、骨折を契機に骨粗鬆症であったことが判明するという、その病気の性質によるところが大きく起因しているのではないかと思われます。

かみいち総合病院 整形外科医長 高嶋勇人

かみいち総合病院 整形外科医長
高 嶋 勇 人

 厚生労働省の国民生活基礎調査(2022年)によると、介護が必要となった主な原因として、認知症(23.6%)、脳血管疾患(19.0%)に次いで、「骨折・転倒」が全体の3位(13.0%)に挙げられていることから、骨粗鬆症の防止を図ることは、町民が元気に健康で長生きするための重要な課題と考えております。
 そこで、令和7年10月から、骨粗鬆症という病気の性質及び骨粗鬆症に起因する将来の骨折の予防方法を認識する機会を町民に与える事業(骨粗鬆症ゼロ事業)を町を挙げて実施し、本事業「誕生月ワンコイン検診事業」はその一環として行います。
 本事業を通して実施する骨密度検査は、骨粗鬆症による骨折が発生しやすい部位である腰椎・大腿骨の骨密度を測定する検査であり、より正確に骨粗鬆症の診断を行うことができます(町が実施している前腕の骨密度を測定する検査と異なります。)。
 これまでの骨密度検査で正常と診断された方も、一度この機会に、本事業による骨密度検査を受けてみてください。

 

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